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福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ


福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ

2011年3月31日午後3時現在
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追加事項は下線部

<福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ> (3月31日 午後3時現在)

平成 23 年3月 31 日 東京電力株式会社 福島第一原子力発電所

福島第一原子力発電所は全号機(1~6号機)停止しております。

 

1号機(停止中)

・ 3月12日午後3時36分頃、直下型の大きな揺れが発生し、1号機付近で大きな音があ り白煙が発生しました。水素爆発を起こした可能性が考えられます。

・ 3月23日午前2時30分頃、給水系から原子炉への海水注入を開始しました。 ・ 3月24日午前10時50分頃、原子炉建屋屋根部から白いもや状の湯気が出ていることを

確認しました。 ・ これまで原子炉へは海水を注入しておりましたが、3月25日午後3時37分より淡水の

注入を開始しました。 ・ これまで消防ポンプにより淡水を原子炉に注入しておりましたが、3月 29 日午前8時

32 分、仮設の電動ポンプにより注入するように切り替えを行いました。

 

2号機(停止中)

・ 3月15日午前6時頃に圧力抑制室付近で異音が発生、同室の圧力が低下。 ・ 3月21日午後6時20分頃、原子炉建屋屋根部から白いもや状の煙が発生しましたが、 3月 22 日午前7時 11 分時点でほとんど見えない状態まで減少していることを確認しま

した。 ・ これまで原子炉へは海水を注入しておりましたが、3月26日午前10時10分より淡水(ホ

ウ酸入り)の注入を開始しました。 ・ これまで消防ポンプにより淡水を原子炉に注入しておりましたが、3月 27 日午後6時

31 分、仮設の電動ポンプにより注入するように切り替えを行いました。

 

3号機(停止中)

・ 3月14日午前11時1分頃、1号機同様大きな音とともに白煙が発生したことから、水 素爆発を起こした可能性が考えられます。

・ 3月16日午前8時30分頃、原子炉建屋から水蒸気のようなもやの発生を確認。 ・ 3月17日午前6時15分頃より、圧力抑制室の圧力の指示値が上昇していることから、 安全に万全を期すため、3月 20 日、原子炉格納容器内の圧力を降下させる措置(放射性 物質を含む空気の一部外部への放出)を行う準備を進めていましたが、現在の状態は、 直ちに放出を必要とする状況ではないため、今後、圧力の状態などを注視してまいりま

す。 ・ 3月 21 日午後4時頃、原子炉建屋からやや灰色がかった煙が発生しましたが、3月 22

日時点で白みがかった煙に変化しており、終息に向かいました。 ・ 3月23日午後4時20分頃、原子炉建屋から黒色がかった煙が発生していることを確認 しました。その後、午後 11 時 30 分頃ならびに3月 24 日午前4時 50 分頃、当社社員が

煙の発生が止んでいることを確認しました。 1

・ これまで原子炉へは海水を注入しておりましたが、3月25日午後6時2分より淡水の注 入を開始しました。

・ これまで消防ポンプにより淡水を原子炉に注入しておりましたが、3月 28 日午後8時 30 分、仮設の電動ポンプにより注入するように切り替えを行いました。

 

4号機(定期検査で停止中)

・ 3月15日午前6時頃、大きな音が発生し、原子炉建屋5階屋根付近に損傷を確認。 ・ 3月 15 日、16 日にそれぞれ原子炉建屋4階北西部付近において、出火を確認し、消防

署等へ連絡しましたが、いずれも自然に火が消えていることを当社社員が確認。 ・ 現時点において、原子炉格納容器内での冷却材漏えいはないと考えております。

 

5号機(定期検査で停止中)

・ 安全上の問題がない原子炉水位を確保しております。 ・ 3月19日午前5時、残留熱除去系ポンプ(C)を起動し、使用済燃料プールの冷却を開

始しました。 ・ 3月 20 日午後2時 30 分、原子炉は冷温停止状態となりましたが、3月 23 日午後5時

24 分ごろ、仮設の残留熱除去海水系ポンプの電源を切り替えた際、自動停止しました。 その後、3月 24 日午後4時 14 分頃、交換したポンプを起動し、同日午後4時 35 分頃、 原子炉の冷却を再開しました。

・ 現時点において、原子炉格納容器内での冷却材漏えいはないと考えております。

 

6号機(定期検査で停止中)

・ 安全上の問題がない原子炉水位を確保しております。 ・ 非常用ディーゼル発電機(A)の修理が完了しました。 ・ 3月19日午後10時14分頃、残留熱除去系ポンプ(B)を起動し、使用済燃料プールの

冷却を開始しました。 ・ 3月20日午後7時27分、原子炉は冷温停止状態となりました。 ・ 代替の残留熱除去海水系ポンプ2台について、3月25日午後3時38分および午後3時

42 分に仮設の電源から本設の電源に切り替えを行いました。 ・ 現時点において、原子炉格納容器内での冷却材漏えいはないと考えております。

 

本日の使用済燃料プールの冷却作業

・ 3月30日午前9時25分、仮設の電動ポンプにより2号機への淡水の注水を開始しまし たが、午前9時 45 分、電動ポンプの不調を確認したため、午後0時 30 分、消防ポンプ へ切り替えました。その後、午後0時 47 分ならびに午後1時 10 分、ホースの一部に亀 裂を確認したため注水を中断していましたが、午後7時5分、注水を再開し、午後 11 時 50 分終了しました。

・ 午後1時3分からコンクリートポンプ車による1号機への放水を開始しました。

・ 今後も使用済燃料プールの状況を確認しながら、必要に応じて放水・注水したいと考え ております。

本日のタービン建屋地下の排水作業

・ 3号機の復水貯蔵タンクからサプレッションプール水サージタンクへの移送については、 3月 28 日午後5時 40 分頃から開始し、本日午前8時 40 分頃終了しました。

 

・ 1号機の復水貯蔵タンクからサプレッションプール水サージタンクへの移送を、本日午 後0時頃から開始しました。

・ 1号機の立坑内から集中環境施設の貯槽への移送ついては、本日、午前9時20分頃に開 始し午前 11 時 25 分頃終了しました。

 

負傷者等

・ 当社社員2名が現場において、所在不明(3月11日発生) ・ 3月24日、3号機タービン建屋1階および地下において、ケーブル施設作業を行ってい

た協力企業作業員3名について、約 170mSv 以上の線量を確認。そのうちの2名について、 両足の皮膚に汚染を確認し、除染を行ったものの、ベータ線熱傷の可能性があ ると判断したことから、福島県立医科大学付属病院へ搬送しました。また、3月 25 日、 残り1名も福島県立医科大学付属病院に移動し、その後、千葉県にある放射線医学総合 研究所に計3名が入院し、3月 28 日に退院しました。 なお、本事象につきまして、更なる放射線管理の徹底と被ばくの作業管理に万全を期す ため、本事象の教訓と今後の対策をまとめ、国等へ説明を行っております。 作業開始に先立ち、関係者へ周知するとともに、今後の管理に万全を期してまいります。

 

その他

・ モニタリングカーによる発電所構内(屋外)の放射性物質(ヨウ素等)の測定値が通常 値より上昇しており、以下のとおり、原子力災害対策特別措置法第 15 条第1項の規定に 基づく特定事象(敷地境界放射線量異常上昇)が発生したと判断しています。

・3月 12 日午後4時 17 分に判断(MP4付近) ・3月 13 日午前8時 56 分に判断(MP4付近) ・3月 13 日午後2時 15 分に判断(MP4付近) ・3月 14 日午前3時 50 分に判断(MP6付近) ・3月 14 日午前4時 15 分に判断(MP2付近) ・3月 14 日午前9時 27 分に判断(MP3付近) ・3月 14 日午後9時 37 分に判断(発電所正門付近) ・3月 15 日午前6時 51 分に判断(発電所正門付近) ・3月 15 日午前8時 11 分に判断(発電所正門付近) ・3月 15 日午後4時 17 分に判断(発電所正門付近) ・3月 15 日午後 11 時5分に判断(発電所正門付近) ・3月 19 日午前8時 58 分に判断(MP5付近)

なお、測定値が 500μSv/h を超過した後、500μSv/h 付近で下降、上昇を繰り返した 場合、同一事象が継続していると考え、改めて原子力災害対策特別措置法第 15 条第1 項の規定に基づく特定事象(敷地境界放射線量異常上昇)が発生したという判断は行わ ないこととします。ただし明らかに異常な値が計測され、同一事象でないことが明らか な場合は、速やかに判断するとともにお知らせしてまいります。

・ 放射性物質放出の恐れがあるため、半径20km以内の地域住民に対して国から避難指示 が出されており、また半径 20kmから 30kmまでは自主避難指示が出されています。

・ 3月21日午前10時37分から共用プールへの水の注水を開始し、同日午後3時30分頃 終了しました。(当社実施)

・ 3月24日午後3時37分頃、外部電源から共用プールへの電源供給を開始し、その後午 後6時5分頃、燃料プール冷却ポンプを起動し、プールの冷却を開始しました。

 

・ 乾式キャスク建屋のパトロールを実施したところ、外観目視点検の結果異常はなく、今 後詳細に点検します。

・ 5、6号機の原子炉建屋屋根部に、水素ガスの滞留防止のための穴(3箇所)を開けま した。

・ 使用済燃料プールへの放水および原子炉への注水に使用している消防車は、東京消防庁 の他にも各地消防本部*から 12 台の貸与を受けております。また、新潟市消防局および 浜松市消防局からは、大型除染システムの設置、運用に関するご指導を受けております。

* 郡山地方広域消防組合消防本部、いわき市消防本部、須賀川地方広域消防本部、米 沢市消防本部、会津若松地方広域市町村圏整備組合消防本部、宇都宮市消防本部、 さいたま市消防局、新潟市消防局

・ 3月22日までに1~6号機の外部電源の受電を開始しました。 ・ 3月27日午後3時30分頃、1~3号機タービン建屋外のトレンチの立坑に水が溜まっ

ていることを確認しました。水表面の線量は、1号機が 0.4mSv/h、2号機が 1,000 mSv/h 以上でした。なお、3号機については、がれきが障害となり線量を測定することができ ませんでした。引き続き、立坑内の水を監視してまいります。

・ 3月28日、集中環境施設プロセス主建屋で水溜まりを確認し、放射能分析の結果、3月 29 日、管理区域内で総量約 1.2×10Bq/cm3、非管理区域で総量 2.2×10Bq/cm3の放射能 を検出しました。

・ 3月29日午後0時3分、3号機建屋外において残留熱除去海水系配管のフランジを取り 外した際、協力企業作業員3名が配管に溜まった水を被りましたが、水を拭き取った結 果、身体への放射性物質の付着はありませんでした。

・ 3月31日12時21分頃、当所正門に街宣車(乗車1名)にて構内に入構しようとしました

が、阻止した後、12 時 48 分頃正門より退去しました。本件については福島県警に通報

しました。

 

・ 安全の確保に向け全力を尽くしてまいるとともに、引き続き周辺環境のモニタリングを 継続・監視してまいります。

以上